バイオプロセスの完全なデータ管理
- 統合プランニングツールおよび実験計画法モジュールによるワークフローの最適化
- 多種の接続分析装置から得られた全てのデータを単一のソフトウェアツールに統合
- 複数のラボを中央データベースに接続しプロセスデータの比較を簡素化
データ管理およびデータ解析は、製薬産業における研究開発とプロセス開発の将来にとって重要です。Lucullus® PIMSソフトウェアにより、ユーザーはバイオプロセスの監視と制御が可能になり、プラットフォーム間のプロセスデータを分析するための広範なツールボックスが得られます。プロセス情報は、様々なブランドの各種バイオリアクターを用いて、培養量も多様に変化させて得られたデータに基づいて収集することができます。このソフトウェアとゲティンゲの幅広いバイオリアクターシステムを組み合わせることで、検証可能で迅速な開発や基礎研究のための唯一無二のシステムを提供します。
バイオプロセス全体のワークフローに対応する1つの統合ソフトウェアソリューション
バイオプロセス全体のワークフローに対応する1つの統合ソフトウェアソリューション
簡単なプロセスでも高度なプロセスでも、指示シーケンスを作成し、複数のプロセス内で使用できます。時間やイベントに基づいたシーケンシャルな計算を指示に組み込むことができます。また、プロセスが事前に定義した制限から逸脱した場合、通知、電子メール、SMSでアラームを受信します。
統合スケジューリングツールで、共有リソースを快適に利用します。サードパーティのDOEモジュールを計画プロセスに統合することで、実験効率を最大限引き上げます。サンプリング、サンプルチューブの準備、バーコード化を全体的に調整できるので、サンプルを効率的に管理します。また、アットライン分析装置からデータを自動的に取得します。
培地作製を自動化し、ストレージ内の培地の有効性の記録を取ります。培養に使用された原料の培地成分を追跡し続けることで、ストレージ内の原材料の有効性を最適化し、より多くの知見を得ることができます。
事前に定義されたレシピやプランニングに基づきプロセスを実行します。複数のバイオリアクターを並行してスタートさせ、同時に監視します。安全で業界標準のOracleデータベースにプロセスデータを保存し、複数のプロセスを同時に比較することで、豊富な情報に基づいた決定を行います。3Dグラフと表で実行中のプロセスを評価します。
高度なグラフや表を作成して、プロセス結果を可視化します。一連のプロセスに対してオーバーレイグラフで洞察を深め、高度なデータ分析ツールでデータを有用な情報に変換します。実験データに対してプロセスモデルを自動的に検証します。レポートを自動生成することで、時間を節約し、一貫性を実現します。
関連製品
アーキテクチャーの柔軟性
Lucullus® PIMSは、3つの異なるアーキテクチャーで提供されます。
- スタンドアロン版
最大8台の多種のバイオリアクターまたは1つのマルチバイオリアクターシステムに対し1台のコンピューターで使用できます。ローカルコンピューターまたはこのコンピューターへのリモートネットワークリンクからアクセスできます。 - クライアント・サーバー版
いくつかのラボでソフトウェアを使用する場合、つまりLucullus®を大きな規模で設置する場合に使用します。安全な場所にデータを保存でき、フロントエンドのユーザーインターフェースはバイオリアクターの近くなど必要な場所に配置できます。 - エンタープライズ版
異なる現場で、Lucullus®をさらに大きな規模で設置する場合に使用します。承認されたユーザーは、異なる国のプロセス開発や製造拠点間でも、データを閲覧して比較することができます。
並列処理
小型のパラレルバイオリアクターシステムでは、いくつものセンサーがプロセスデータを生成し続けているため、データを有用な情報に変換する高度なソフトウェアが必要です。Lucullus®はデータを全て1つのOracle©データベースに保存するので、科学者の時間を節約します。様々なソリューション同士でのデータのエクスポートとインポートはもはや必要ありません。気軽に複数の実験を同時進行し、多くのデータを生成できます。
デジタル化
Lucullus®は、様々なソースからの全てのデータを1つのプラットフォームに統合します。デジタルウェアハウスは、サンプルやメディア管理などの情報管理を簡素化します。高度なプロセス制御とペーパーレスな文書化を実現します。
製品仕様
Lucullus® Lite |
Lucullus® Standard |
Lucullus® Advanced |
Lucullus® Expert |
|
全般 | ||||
オペレーティングシステム | Linux、Windows 7(64ビット)、Windows 10 | |||
通信ドライバー | my-Control、in-Control、ez2-Control、i-Control、SUB-Control | |||
オプションのコントローラ-ドライバー | 無 | Sartoriusコントローラー、Eppendorfコントローラー、NBSコントローラー、 Inforsコントローラ、Siemens PLC、AMBR、加振器/インキュベーター |
||
分析装置用オプションドライバー | 無 | Vicell、Nova Flex、Nove pHOx、Flownamicsなど | ||
実験計画 | 無 | 無 | 有 | 有 |
培地準備計画 | 無 | 無 | 無 | 有 |
分析計画 | 無 | 無 | 無 | 有 |
リソース計画(リアクター) | 無 | 無 | 有 | 有 |
材料管理 | 無 | 無 | 無 | 有 |
ロット準備 | 無 | 無 | 無 | 有 |
充填 数 | 無 | 無 | 無 | 有 |
ストレージ管理 | 無 | 無 | 無 | 有 |
データ取得 | 有 | 有 | 有 | 有 |
プロセス制御 | 無 | 有 | 有 | 有 |
モニタリングとアラーム | 無 | 有 | 有 | 有 |
サンプリング計画と管理 | 無 | 無 | 有 | 有 |
分析装置からのデータ検索 | 無 | 有 | 有 | 有 |
インタラクティブなデータ分析 | 無 | 有 | 有 | 有 |
パフォーマンス分析 | 無 | 有 | 有 | 有 |
自動レポート生成機能 | 無 | 有 | 有 | 有 |
21 CFRパート11準拠 | 無 | オプション | オプション | オプション |
GAMP準拠 | 有 | 有 | 有 | 有 |
ISA S88標準 | 有 | 有 | 有 | 有 |
パスワード保護 | 無 | 無 | 有 | 有 |
ユーザー定義可能なアクセス権限 | 無 | 有 | 有 | 有 |
リモートアクセス | 無 | 有 | 有 | 有 |
インタラクティブなシノプティック | 無 | 有 | 有 | 有 |
データ管理 | ||||
データストレージシステム | Oracleデータベース | Oracleデータベース | Oracleデータベース | Oracleデータベース |
最小サンプリング頻度 | 1秒 | 1秒 | 1秒 | 1秒 |
パラメータごとに選択可能なサンプル頻度 | 有 | 有 | 有 | 有 |
パラメーターごとに定義可能なデータ削減 | 有 | 有 | 有 | 有 |
Excelへのデータエクスポート | 有 | 有 | 有 | 有 |
ASCII形式でのデータエクスポート | 有 | 有 | 有 | 有 |
グラフィック形式でのグラフエクスポート | 有 | 有 | 有 | 有 |
他のプログラムへのダイナミックデータリンク | 無 | 有 | 有 | 有 |
オンライン計算 オンラインおよびオフラインデータの使用 |
無 | 有 | 有 | 有 |
データ表示 | ||||
折れ線グラフ | 有 | 有 | 有 | 有 |
グラフごとのY軸最大値 | 8 | 8 | 8 | 8 |
シノプティック(P&Iダイアグラム) | 無 | 有 | 有 | 有 |
手順フローチャート | 無 | 有 | 有 | 有 |
グラフでの現在のデータと過去のデータの組み合わせ | 有 | 有 | 有 | 有 |
グラフでの様々なアクティブバッチの組み合わせ | 有 | 有 | 有 | 有 |
測定データのテーブル表示 | 有 | 有 | 有 | 有 |
散布図 | 有 | 有 | 有 | 有 |
定義済みグラフ設定の保存 | 有 | 有 | 有 | 有 |
監視制御 | ||||
時間ベースのアクションのプログラミング | 無 | 有 | 有 | 有 |
イベントベースのアクションのプログラミング | 無 | 有 | 有 | 有 |
セットポイントのプロファイリング | 無 | 有 | 有 | 有 |
ローカル制御セットポイントの手動設定 | 無 | 有 | 有 | 有 |
レシピ定義 | 無 | 有 | 有 | 有 |
その他 | ||||
プロセスや装置に関するコメント用のノート | 有 | 有 | 有 | 有 |
システムコメント用のイベントビューアー | 有 | 有 | 有 | 有 |
オーディットトレール | 無 | オプション | オプション | オプション |
Lucullus® PIMSは以下の用途に最適です。
- 微生物・細胞培養
- バッチ培養
- 流加培養
- 灌流培養
- 連続培養
教育動画と事例紹介で知識を向上
ゲティンゲの製品について、動画や事例をご紹介しています。グローバルの動画やeラーニング(英語)もご覧いただけます。
オンサイトイベントやリモートトレーニングの詳細については、営業またはサービス担当者にお問い合わせください。